東京都・大学病院
「病気を診ずして病人を診よ」という理念に魅力を感じたからです。学生の時、患者さんの個別性を考えた看護が大切だと学びましたが、理念として掲げている慈恵医大で、患者さん一人一人の個別性に合った私なりの看護をしていきたいと考えたからです。
自分のやりたいことや、学びたいことが出来るかです。私が入職の際には、自分が何に興味を持っているのかはっきりとした答えは持っていませんでしたが、多くの機能を持った病院で、多くの診療科があるので、働きながら自分が特に学びたいと思えることを見つけられればと思っています。
主に手術の器械出しをしています。診療科によって使う器械が異なるため、器械を覚えたり、手術の流れを把握してから手術に臨むようにしています。また準備の段階から、手術を始めるために必要な物品が揃っているかを確認し、安全に患者さんが手術を受けられるように環境を整えています。
下半身のみの麻酔で手術を受ける患者さんから「怖い」という言葉が何度も聞かれていました。術中、私は上手く声をかけられず、患者さんの手を握っていることしかできませんでしたが、手術が終わった時、「手を握っててくれて安心したよ。ありがとう。」と言って頂きました。患者さんとコミュニケーションの機会が少ない手術室ですが、あの患者さんに言って頂いたことはとても嬉しく、印象に残っています。
私は周りに知人がいない中での就職だったので、大きな不安がありましたが、同じ思いを持っている同期と共に、新たな学びを見つけ、充実した毎日を送っています。患者さんの笑顔や回復の様子を近くで見ることができ、やりがいを感じられるこに環境で、一緒に働けることを楽しみにしています。