Point 1〈病院の選定〉選択基準を定めて、志望する病院を選定しよう
さまざまな方法で病院の情報を集めたら、いよいよ志望する病院の絞り込みを始めましょう。気になる病院のうち、実際に受験するのは3病院程度。選択で迷わないようにするには、頭を整理して優先順位など選択基準を定めておくことがポイントです。そこで役に立つのが資料や、見学会・インターンシップなどを通して感じた印象などをまとめた就職活動ノート。自分なりの選択基準が決まったら、ノートを開いてそれぞれの病院の情報と照らし合わせながら志望する病院を絞り込んでいきます。そろそろ募集が始まりますが、応募締め切りの早い病院もあるので、応募期間の確認も忘れずに。さて、心構えはできましたか。それでは、志望病院の選定に取り掛かりましょう。
絞り込みのポイント
次のポイントを参考に、志望病院の絞り込みを行っていきましょう。
- 1. 優先順位・選択基準を決める
- 働く環境や就労条件はもちろん大切。でも、その前に、「Step1 まずは事前準備をしっかり」でつくった「自己分析チェックシート」や「未来ノート」を読み返して、もう一度「自分がやりたいこと」「一番大切にしたいこと」を整理してみましょう。同時に就職活動を振り返り、自分の肌で感じたことを思い出しながら整理することで、自分なりの優先順位や選択基準が定まり、受験する病院を決定しやすくなります。また、受験後、複数の病院から内定をもらい迷った場合に、判断基準を設定しておくと選択もスムーズです。
- 2. 行きたい病院を3~5つリストアップ
- 具体的に働きたい病院のイメージが定まったら、優先順位や選択基準と照らし合わせ、行きたい病院を3つから5つ絞り込みましょう。あれもこれもとたくさん選ぶのは失敗のもとです。選択基準と合致した病院を厳選することで気持ちが固まり、面接試験の場でも熱意を伝えることができるはずです。まずは、自分が行きたいと思う病院をリストアップしましょう。
- 3. 第三志望まで選定する
- 次にリストアップした病院の中から第一志望から第三志望までを選びます。試験日程はもちろん、内定通知日や返答期間なども考慮して選択し、受験スケジュールを組みましょう。リストから外れた他の病院は、受験を考え直したときの予備として残しておいてください。
Point 2〈履歴書の書き方〉採用試験の準備は履歴書から
志望する病院が決定したら、採用試験へ向けて下準備を始めましょう。第一段階は病院へ提出する書類の準備。なかでも重要なのが履歴書です。病院へ自分をアピールできる履歴書は、採用担当者にとってもあなたを評価する大切なもの。熱意や人柄を伝えるためには、できるだけ空欄のないよう、心を込めて手書きで丁寧に書くことが重要です。また、履歴書によってレイアウトはさまざまなので、自分が書きやすいものを選んで、完璧に仕上げましょう。
書き方の基本
履歴書を書く前に書き方の基本を心得ておきましょう。
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- 鉛筆で下書きをする(清書はペンで書き、完全に乾いてから消しゴムで消す)。
- 清書の筆記用具は黒またはブルーブラックの万年筆か水性ペン、細字のサインペンを使う。ボールペンはなるべく避けること。鉛筆、パソコン、コピーはNGです。
- 一文字一文字、楷書で丁寧に書き、略字は使わない。
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- 誤字や脱字、修正液での修正はNG。間違いがないか最後に読み返し、もし間違ったら最初から書き直す。
- 文字は大きめに、スペースに収まるようバランスよく書く。
- 文章は簡潔に書く。
- 面接前に何を書いたか見直せるよう、履歴書は提出する前にコピーをとって保存しておく。
履歴書を書く時の注意点
- 日付
持参するならば当日の日付を、郵送するなら投函する日付を記入します。 - 氏名
戸籍に登録されている名前を記載します。名前の読み方は「ふりがな」とあればひらがなで、「フリガナ」とあればカタカナで書きます。 - 写真
素人が撮影したスナップ写真はNG。スピード写真も避け、写真館で撮影したものを使いましょう。スーツ姿などきちんとした服装で撮るのが基本です。写真の裏には学校名、氏名を記載しておきます。 - 印鑑
三文判でOKですが、インスタント印鑑は避けます。欠けがないよう朱肉を満遍なくつけ、曲がらないように慎重に押印を。別の紙で練習してから押すようにするといいでしょう。 - 生年月日
応募時点での年齢を記載。和暦(元号)を使用し、数字は算用数字を使います。 - 住所
都道府県から書き、番地やマンション名、部屋番号も省略せずに書きます。一人暮らしの人は実家の連絡先も必ず記載を。 - 学歴・職歴
年次は、和暦(元号)か西暦かどちらかに統一します。一行目に「学歴」と書き、二行目から学歴を記載します。学歴は中学卒業から書くのが一般的です。中学は卒業年次のみを書き、高校以降は入学年次と卒業年次の両方を記入し、学校名は正式名称で書きます。職歴は、社員または契約社員(一年以上)として勤務したことがある場合だけ書くのが一般的。ない場合は「なし」とし、学生時代のアルバイトは記載する必要はありません。最後に「以上」と忘れずに記入しましょう。 - 志望動機
面接試験でも必ず聞かれる、もっとも重要なところです。看護師を目指した理由や看護観などを簡潔にまとめます。マニュアルにある言葉や優等生的な内容ではなく、自分の言葉で熱意を伝えることが大切。よく考えてから記入しましょう。 - 備考欄
経験してみたい看護、希望する科、自分の力を病院でどう活かしていきたいかなど、志望動機で書けないことを記載します。空欄にせず、有効に使いましょう。
封筒を書く時の注意点
- 封筒の大きさ
書類はなるべく折り目をつけないようにしましょう。履歴書は二つ折りすれば入れられるB5サイズの封筒がおすすめです。 - 宛先の住所
縦書きが基本。右に1行あるつもりでスペースを空けて書き、住所が長い場合は2行にわけて書きましょう。 - 宛名
「△△法人××会○○病院」のように、正式名を略さずに書きます。宛先が人事部などの部署の場合は「□□部御中」、採用担当の個人名なら「採用ご担当 ◇◇様」とします。 - 添え書き
他の郵便物に埋もれないよう、履歴書が入っていることがわかるように封筒の表に「履歴書在中」と赤ペンで記入します。(印刷されている封筒もあります) - 宛先の住所
セロハンテープはNG。のりできれいに貼り、中央に〆とペンで記載します。 - 宛名
住所は封筒の継ぎ目のすぐ右に、名前は継ぎ目の左側に住所よりも少し大きめに書くのが基本です。
看護roo! 就活では、皆さんが看護師として就職活動の準備にがスムーズに進められるようよう準備段階に合わせて案内しています。このページでは、病院の選定について説明しています。わかっているようで意外な落とし穴があるのが就職活動です。採用する側も人間です、印象やイメージは判断基準においてとても重要なものの一つになります。皆さんが希望の看護師となれるよう一歩一歩を大事にしていきましょう。是非、病院の選定についても確認してみて下さいね。